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景気循環系商品売られる 貴金属は堅調
  • MRA商品市場レポート

2024年2月15日 第2651号 商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「景気循環系商品売られる 貴金属は堅調」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品市場は、貴金属やその他農産品価格が上昇したが、その他の景気循環系商品は水準を切り下げる展開となった。

取引序盤は水準を切り上げる商品が多かったが、米石油統計を受けて原油価格が比較的大きく水準を切り下げたことで期待インフレ率が低下、ほとんどの商品が期待インフレ率に連動しやすいため、取引後半に掛けて水準を切り下げる展開となった。

一方、ドル安が進行する中で金価格が高値を維持したこと、株価の上昇と前日の下落の反動で貴金属セクターは比較的大きな上昇となった。

しかしいずれにしてもレンジワークを継続している商品が多く、エルニーニョ現象発生時に価格が上昇しやすいココアやオレンジジュースなどは高止まりしている、という印象である。

市場は夏場にかけての緩やかな景気減速(●●ショックの発生は回避、というのが今のところのコンセンサス)と年後半に掛けての回復を見込んでいるため、総じて軟調な推移となる商品が多いと考えられるが、想定よりも堅調な米経済統計を背景に高金利政策が継続することで、景気減速時の調整がより大きくなるリスクは無視できない状況が続く。


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