CPIを控えてまちまち
- MRA商品市場レポート
2024年2月13日 第2649号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「CPIを控えてまちまち」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は、これまで上昇してきたその他農産品や畜産品が下落、エネルギーや非鉄金属が物色された。
昨日は目立った手掛かり材料に乏しく、かつ、中国勢が春節で市場に不在の中方向感が出難い環境だったため、米CPI発表を控えてこれまでの上昇・下落に対する調整的な取引が主体だったと考えられる。FOMCメンバーのコメントも、これまでの流れを大きく逸脱するものではない。
現在世界経済は減速基調にあるが、米国のみ話が異なり、労働市場の需給タイト化が再び始まっている状況で利下げ期待も比較的大きく後退しているが「減速するのはまだ先」との見方に市場参加者は傾きつつあると言える。
この高金利水準継続の中で、先月から非常に強くクローズアップされている欧米の商業用不動産価格の下落が、先行きに暗い影を落としつつある。景気が下振れし、ショックが発生するのは景気が底の時であることが多く、Q224ないし、Q324が目先の景気の底と考えられるためだ。
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