液体エネルギー上昇 中国不在で金属セクター下落
- MRA商品市場レポート
2024年2月8日 第2646号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「液体エネルギー上昇 中国不在で金属セクター下落」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は、その他農産品に買い戻しが入り、液体系エネルギー価格は上昇、非鉄金属や発電燃料は概ね水準を切り下げる展開となった。
昨日は目立った材料に乏しい中、基本的には方向感が出難い地合いだったが、足下、需給要素よりも商品価格に対する説明力が高いと考えられる米金融政策に注目が集まり、タカ派な発言を通じた金利上昇圧力が総じて価格を下押しした。
足下発表されている米統計が強い内容、特に雇用関連統計、賃金関連統計が強めの内容であり、景気回復期待に伴う需要増加観測が液体系エネルギー価格を押し上げている。
しかし、昨日発表されている米石油統計を見るに製品出荷は低迷しており、需要面が堅調とはとても言い難い。
労働関連・賃金関連統計が景気の遅行指標であり、既に消費は減速しているが、その一方でフォワードルッキングなISM非製造業指数は強めの内容となっており、「先々の回復期待も高まっている」と整理するのが妥当ではないか(より詳しくは、有料レポートの「本日の見通し」をご参照ください)。
本日の見通し、昨日のセクター別動向と本日の見通し、マクロ見通しのリスクシナリオ、本日のMRA's Eye、主要ニュース/エネルギー・メタル関連ニュース/主要商品騰落率/主要指数/市場の詳細データPDFは、有料版「MRA商品市場レポート」にてご確認いただけます。
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