景気循環銘柄調整売りで下落
- MRA商品市場レポート
2024年1月30日 第2639号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「景気循環銘柄調整売りで下落」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は、非鉄金属やエネルギーが下落したが、その他農産品や貴金属などは上昇した。
エネルギー価格の下落は、1月以降のOPECプラスの自主減産に加えて(これによる価格上昇は想定通り)、中東、ロシアでの地政学的リスクの高まりが特に投機筋のショートの買い戻しを誘ったことが価格を押し上げてきたが、この買い戻しが一巡、今日明日のFOMCに備える動きが強まったためと考えられる。
非鉄金属については一足早い春節休みが始まっており、市場参加者が減少したことや、中国の景気刺激策を材料にした買いが一巡したことが材料となった。
一方、貴金属は米金利の低下に伴う実質金利の低下が金を押し上げ、金利の低下が株価を押し上げたことがPGM価格を押し上げた。
現在市場では米経済のソフトランディングがメインシナリオとなりつつあり、市場参加者の楽観が続いている。
仮に本当にQ124に景気が底入れするようなことがあれば、想定よりも早く特に景気循環系商品価格の上昇が有り得るため、調整期間が短くなる可能性があるが、それでも景気底入れは早くてもQ224頃になるのではないか。
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