米ソフトランディング期待で堅調な商品目立つ
- MRA商品市場レポート
2024年1月26日 第2637号 商品市況概況
◆昨日の商品市場（全体）の総括
「米ソフトランディング期待で堅調な商品目立つ」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は、発電燃料が下落したが、その他の商品は概ね堅調な推移となった。米GDPが市場予想を上回り、かつ、インフレ懸念の後退が期待されたことや、一昨日の中国の預金準備率引下げの景気下支え効果が材料視された。
昨日発表の米GDPは前期比年率+3.3%（市場予想+2.0%、前期+4.9%）と市場予想を上回り、価格指数も+1.5%（+2.2%、+3.3%）と鈍化しているため、ソフトランディングが可能との見方が価格を押し上げる形となった。
GDPは「過去の結果」であり、より速報性が高い米週間新規失業保険申請件数は214千件（200千件、189千件）と減速しており、さらには週間石油統計で製品出荷が減速していることを考えると、やはり米景気は減速していると考えるのが妥当だろう。
しかし、一昨日発表の景気先行指標である米PMIは改善しており、先々の景気回復期待は根強く、まだ強弱材料が混在している状態である。引き続き、逐次発表される統計を吟味していく必要がある。
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