ロシア追加制裁観測で金属セクター高い
- MRA商品市場レポート
2024年1月24日 第2635号(簡易版)商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「ロシア追加制裁観測で金属セクター高い」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は、エネルギーセクターが総じて軟調だったが、鉱物資源セクターが顕著な上昇となった。
エネルギーは基本的には景気の減速に伴う需要減少が材料として意識される一方、地政学的リスクの高まりによる供給不安が価格を下支え・押し上げてきた。
一方、非鉄金属は個別の企業が、景気減速に伴う価格下落を背景に生産調整に踏み切るケースはあったが、OPECのようなカルテルが存在している訳でも無いため生産調整が緩慢で、価格は下押しされてきた。
しかし、昨年から少しずつ市場でも話題になっている、EUのロシアに対する追加制裁の懸念が昨日は広がったため、非鉄金属価格の押し上げ要因となった。特に、供給不安発生時はファンド筋のショートの買い戻しを誘いやすいため、新規でショートが増加していた非鉄金属の上昇要因となった。
英国がロシア産の鉱物資源購入を規制し始めたが、その動きが欧州全体に広がる可能性が出てきた。こうなると、原油と同様、西側と東側で金属の価格が異なる状況が発生する可能性が出てくる。
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