景気循環系商品下げる
- MRA商品市場レポート
2024年1月22日 第2633号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「景気循環系商品下げる」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は、自国通貨建て商品やその他農産品価格が上昇したが、原油や非鉄金属の一角などの景気循環系商品価格は水準を切下げて引けた。
現在の市場は、米国の経済統計が日替わりで強弱材料まちまちである中、米国の金融政策動向ヘの思惑が、価格の変動要因となっている。ただ、基本的にほとんどのリサーチハウスが世界景気の減速を予想しており、その深度とタイミングに若干の差はあるものの、基本的には軟調に推移する商品が目立つ日が続いている。
また、市場は「中国が再び統計を改ざんしているのではないか」との見方を強めている。都合が悪くなると統計の発表や改ざんが行われてきたことは事実であるため、基本的に中国の統計は「方向性」を確認するためのツール、と整理するのが妥当である。
しかし、在中国で情報の取得が可能な中国人は、その資金を海外に移す動きを強めているようだ。国際金融協会(IIF)の調査では、中国の株式・債券市場からの資金流出は5四半期連続で流出超となっているようだ。
つまり、外の統計から見える以上に中国の国内状況が悪化している可能性がある、ということだろう。
今のところ中国政府は不動産問題を先送りすることをほぼ決めていると考えられ、国有企業の破綻があっても何も起きず、取り付け騒ぎも起きていない。結局、習近平政権が全ての暴力装置を掌握していることによるものだろう。
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