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FRBウォーラー理事発言を受けて軟調
  • MRA商品市場レポート

2024年1月17日 第2630号 商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「FRBウォーラー理事発言を受けて軟調」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品市場はその他農産品が物色されたが、貴金属やエネルギー、非鉄金属などは総じて軟調な推移となった。

FRBウォーラー理事が市場の過度な利下げ期待を牽制する発言をしたことで金利が上昇、ドル高、株安となったことが広くリスク資産価格を下押しする形となった。

現状、市場の関心事は金利・為替・株、という伝統的金融資産に移っており、コモディティに対する関心はかなり低下している印象。特に中国が最大消費国である非鉄金属セクターヘの関心は低く、ファンド筋の非鉄金属のポジションは、全てを合計すると売り越しとなっている。

恐らくエネルギーや非鉄金属などの景気循環系商品価格に上昇圧力が掛かるのは年後半になってからではないか。その間、価格の下振れリスクが強まるが、消費者にとっては「先々の上昇に備える時期」とも言える。

2024年の商品価格は景気底入れのタイミング如何で値幅が大きくなる可能性があり、絶対価格水準の大幅な変化も今年、対処すべき重要なリスクといえる。

なお、トランプ前大統領の支持率が非常に高く、再びバイデンvsトランプの一騎打ちとなる可能性が高まってきた。しかし、バイデン政権の支持率を見ると、トランプ復権の可能性が高い。

もちろん、現在進行している裁判でトランプ前大統領が有罪となれば話は別だが、「もしトラ」はもうリスクシナリオではなく、メインシナリオになる可能性が高まっているとの心構えが必要ではないだろうか。


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