総じて軟調
- MRA商品市場レポート
2024年1月16日 第2629号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「総じて軟調」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場はその他農産品や貴金属セクターの一角が上昇したが、総じて軟調な推移となった。
米国市場がキング牧師の生誕記念日で休場の中、基本的には様子見気分が強まりやすいが、中国が金融機関向けの中期貸出制度金利を市場予想に反して引下げ無かったことや、独GDPの低下(分っていたことなので、改めて材料にするものではないのだが)や、欧州株の調整を受けてドル高が進行したことが全体の地合を弱気にさせた。
基本、各国の景気は、市場見通しと公的調査機関の見通しに若干の齟齬はあるものの、春先~夏にかけて減速する見通しであるため、特にエネルギーや工業金属などの景気循環系商品に価格に下押し圧力が掛りやすい地合にあることは、恐らく間違いがない。
需要減速の中で生産調整が置き、価格下落を下支えすると予想されるが、生産調整も即時に起きるものではないためこの「調整時間のギャップ」が商品価格を下押ししやすい。
この価格下落を、現在特に株式市場で意識されている「金融緩和期待」がどれだけファイナンシャルな面で支えるか、がポイントとなってくる。
また、景気が減速する局面では各地で暴動も起きやすく、中東でもフーシ派の攻撃により石油関連船舶の航行に支障が出ている状況で、このことも価格を下支えすると予想される。
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