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【さんすう】
  • 新村ブログ《油売りのひとりごと》

子供が「中実方陣」って算数の問題を解いていた。
分からない、っていうので見てあげることに。

この類の問題って図がちゃんと書けないと
解けないんですよね...

「花子さんは焼き芋を中実方陣に並べたところ91本足りず
4列ずつ減らして並べなおしたところ、341本余りました。
焼き芋は全部で何本ありますか」

と、数字はうろ覚えなんですけど、計算すると2,500本ぐらいになった。
でも解いていて思うが

「この、2,500本もの焼き芋を正方形に並べてみよう」

という行為の意味が全く訳が分からない。
更に、「足りなかったから4列減らして並べなおす」って何?
なんで4列減らすんだ?はじめの並べ方に意味があったのか?
そもそも2,500本も並べてたら冷めちゃうよ。
1本並べるのに5秒ぐらいかかるとして
12,500秒、分に換算すると200分ぐらい、3時間か...
更に並べなおすから、300本程度並べる数が減ったとしても
やっぱり3時間ぐらいは掛かりますわな。
ヒマか?

似たような奴だと、上の子が解いていた旅人算

「太郎君のお父さんは
太郎君が遠足に持っていく水筒を忘れたのに気付き
車で追いかけました。何時間後に太郎君に追いつくでしょうか」

という問題。
計算すると6時間半となる。
いや、遠足終わってるでしょ(笑)
ってか、お父さん、水筒を持って行って渡した後に
6時間半かけて戻ってこなきゃいけないんですよ。
更に言えば、6時間半バスで行く遠足って
東京から大阪ぐらいまで行けちゃいますよ。どんな遠足だっての。
とんでもなく過保護なお父さんであることは間違いがない。

と、突っ込みどころ満載の問題を「分からない」と泣きながら解く娘。
「なんでこれがわからないんだ!」と怒る理不尽な父親。
で、出てくる答えが正直、人間が生きる上であんまり意味がない答え。
と、思うと泣けてきますね。

ちょっと前に笑福亭鶴瓶がブラブラする番組で
子供の勉強を見てあげるシーンがあったが

「ここ分からない」
「えーと何々?」
「太郎君は家から駅に向かいましたが」
「何しに行くん?」
「知らないよ、だって問題に書いてあるんだもん」
「そうかーそれで?」
「忘れ物に気づいて家に戻り、10分休んでからまた出掛けました」
「なんで休むの?遅れちゃったんだからすぐに出ないと」

いやぁ、師匠。その通りですよ。
でも改めて思ったけど、それ言い出したら算数の試験はできないですな。
でも、最近なんでもかんでも文句がついちゃう世の中なので

「現実とあまりにかけ離れた問題を作成しないよう
全国の小中学校に通達する方針を、文部省が固めました」

とか、そのうちニュースで出てくるんだろうか。
そうなると一発逆転、勉強しなくてもドタ感で解ける人もでてくるんかな。
そうならないですかそうですね。

本日もよろしくお願いします...