【那須与一のネタを読み返す】
- 新村ブログ《油売りのひとりごと》
最終回です。二人の会話はどういった結末を迎えるのでしょうか。
現在のレビューも交えてお楽しみください。
女 「あんたバカね。琵琶法師は、琵琶を弾く法師のことでしょ!!」
男 「あーあー、あれね。耳なし芳一か」
女 「そう、耳なし芳一よ。それで彼が源氏と平家の話を皆に伝えるわけ」
男 「なるほど」
女 「(突然)で、あんた那須与一って知ってる?」
男 「え?知らない。どんな人?」
女 「扇の真ん中を射た人よ」
男 「扇の真ん中を射た人?なんで扇の真ん中を射るのよ?」
女 「あんた本当にバカね。挑発よ挑発。
平家が源氏に沖の船の上で『これを射ぬいてみせろー』って挑発すんのよ」
男 「ああ、そういうことね」
いや、理由なく煽ることはなくてですね
何かしらの理由があるはずなんですよ。
でも、ものの本を読むと日が暮れて戦えない状態になった時に
平家側がまさに源氏を挑発する目的で「射れるもんなら射ってみな」的に
挑発した、というのが正しいようですね。
これでマトを外せば源氏の士気が下がるので
それを狙ってのことだったようです。
この頃の合戦は兵士の士気が重要ですからねぇ...
実は博学じゃん、この女性。
一応、エヴァンゲリオンのヤシマ作戦は「日本の八島(日本の呼称)」から
電力を集める、というのと、この屋島の合戦をかけたものらしいですよ。
話を戻しましょう。
女 「そうよ。それぐらい知っておきなさいよ。
それで、源氏側の武将で那須与一って人がいて、それを見事射抜くのよ」
男 「あーあー!!分かった分かった。ファイナルファンタジーで
『よいちの弓』っていう武器があるけど、それか!!」
女 「そうよ。その与一よ」
個人的に思う。こんな会話でこの男女は満足しているのだろうか。
那須与一=ファイナルファンタジーは、あまりにもお粗末だ。
でも、こんな話題でも1時間近く持っていた。
いや、アナリスト的なことをしていると、濃くしゃべれ的な
プレッシャーを常に感じるんですが
これぐらい軽いタッチでいいのかもしれません。
しかし、改めて見てみると軽いタッチどころか
突っ込みどころが満載で、ある意味エスプリあふれる会話である。
我々はフランス料理を食べながら、隣の話題に釘付けであった。
この後、突如女性が感極まって泣き出してしまい
残念なことに楽しい会話は終了。
多分女の人は男を口説き落とすことは出来なかった
(後一押し(?)だったのに!!)
しかし、冷静な振り返りではすでにこの男子を部屋に上げているので
改めてオトす必要性はなかったものと思われるが
これ以上話を続けても苦しいものがあるので
連載中の漫画(バトルもの)が収拾がつかなくなり
宇宙にまで飛び出すが、これ以上の結末が思いつかず
やむを得ず突如打ち切りになったのと終わりが似ていた。
とはいえこの女性、帰り際に2日後の予約を取っていた。
うーむ。
男としてもこの前向きな姿勢は評価できるな。
しかし、2日後、またここで、餌食にされる人がでてくるのだろうか?
私は2日後の予約を取りたい衝動に駆られつつ、店を後にした。
今度、コロナが落ち着いたらまた行ってみようかな、このお店。
(終わり)