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【今度は耳なし芳一のネタを読み返す】
  • 新村ブログ《油売りのひとりごと》

過去のネタを読み返すという
ある意味新しい取り組みの3日目です。

女「ねえ、源氏物語ってしってる?」
男「...え?源氏物語って、あの枕草子の?」
女「あんた本当にバカね。枕草子は吉田兼好でしょう」
男「ああ、そうか」
女「そうよ。源氏物語は源平合戦の話を書いた話なの」
男「ふーん。そうなんだ。」

いやぁ...違うんだけど、と思いつつ
当然突っ込めない。
そもそもカミさんも結婚したてで
こんな話を知らないかもしれないから、人のことは言えない。


女「源氏物語は、琵琶法師が源平の合戦の話を歌に乗せて説明したのよ」
男「え、琵琶法師って?」
女「あんたバカね。琵琶法師は、琵琶を弾く法師のことでしょ」
男「あーあー、あれね。耳なし芳一か」
女「そうそう、耳なし芳一よ。それで彼が源氏と平家の話を皆に伝えるわけ」
男「なるほど」

それも違います。ここまでくると、この男女、実は相当...
いやいや差別になるんで止めましょう。
琵琶法師の所まではいいですが、耳なし芳一は怪談で作り話である。
といっても「琵琶を弾く法師」とは、野球選手って何?って聞かれて
「野球をする選手」というのと同じで、全く説明になっていない。

とはいえ、なんとなく引っかかるワードはよく覚えているな
という印象だし、デートしていて少なくとも女性のほうから
男子のほうに振るようなネタでもない気がする。
いや、このネタを書いたときから時代も流れて
LGBTの世界ですからね。別におかしなことではないのかもしれない。

でも、そもそもこういった「マメ知識」を披露する飲み会は
基本的にやっぱり面白くないだろう。
自分がそうなりがちなので、今読んでみると非常に身につまされる。
相手のお話を聞くのがデートの基本、らしいですし。

話を戻そう。
ちなみに耳なし芳一はどういう話かというと
平家の怨霊に取り付かれた琵琶法師の芳一が
平家の怨霊に毎晩琵琶を弾くことを強要され
このままでは芳一の命がなくなってしまうと感じた寺の住職が
芳一の体中に経文を書いて助けようとするが
芳一の耳にまで経文を書くことが出来なかったため
その両耳を平家の武士の怨霊に持っていかれてしまい
「耳なし芳一」と呼ばれるようになるという
小泉八雲(Lafcadio Hearn:1850~1904年イギリス人)原作の怪談である。

しかし、プレイボーイ、光源氏のコイバナを
琵琶法師が歌に乗せて説明する...。
どうも雰囲気が出ないし、紫式部も草葉の陰で泣いているだろう。

怪談といえば、いつも通りなら稲川淳二のコンサートがある時期ですよ
去年、これを見に行ったあと、何日間か家でおじさんの幽霊と
子供の幽霊が見えたんだよな...
今年はコロナでいけないけど、ホントだったら行ってる予定だったんだけど
でもそれを知ってか知らずか、なんだかイヤな夢を
この数日見てるんですよね...そちらはまた別の機会に。

この雑感も、もし口伝に広まったら、どういうふうに伝わるんだろうか?
やはり吟遊詩人や琵琶法師が歌ってくれるんだろうか?
吟遊詩人て見たことないが、いったいどういう人だろう?
町で路上ライブをやっている人は皆、吟遊詩人に分類されるのだろうか。