テレビ東京「マネーの羅針盤」に新村が出演しました。
- メディア出演
マネーの羅針盤の解説、終了しました。
蟹瀬さん、五十嵐さん、秋元さん、塩田さん、スタッフの方々、ありがとうございました!
今日はよくよく考えるとこの仕事を始めてから初めて、「商品相場以外の解説」をしました。ウチの会社らしく、VIX指数(恐怖指数)です。
恐怖指数、と言っても市場で取引されているオプションプレミアムから一定の算式に基づいて算出した指数で、わざわざそういう呼び名にすることもないとは思うのですが(英語名は、Volatility IndeXですから...)、いずれにしてもこの数値が上昇しているときは、価格の変動性が増し、低下しているときは変動性が低下していることを意味しています。
過去の歴史を見てみると、1990年以降、この数値が低下した後に○○ショックが起きていることが多く見られています。低VIX指数の時は「リスクを取りやすい環境」であるため株価が上昇し、その後、何らかの市場心理を冷やす材料が出てきたときに一気に株価が下落・VIX指数も上昇、という流れになっているため逆の動きになるのです。
リスクの指標としてこれを用い、数値が上昇するのを注意深く見ていれば危機を事前に察知できることもあるとは思いますが、そんなに年がら年中詳細に見ている訳にはいきませんので、むしろ「低VIX(低ボラティリティ)の時に、将来の○○ショックに備えて、準備をしておく」という使い方の方が適切だと思います。特に今のように、中央銀行や政府の方針で相場が一方向に向きやすい時には、相場の急落はあり得るのでVIX指数低下時は特に注意です。
具体的には、例えば金融商品を使うのであれば、保有する資産価格の急落に備えるためにプットオプションを購入することが考えられますし、オプションを使えない場合には、手仕舞いするターゲットを明確にしておく、といった対応が考えられます。企業経営においては、将来の価格下落に備えて資金調達に不安がないようにしておくとか、在庫を見直す、といった対応が考えられるでしょう。
オンエア前のミーティングで五十嵐さんがおっしゃっていましたが、「どれが相場を暴落させるリスクになるか」は正直わかりません。というのも、それが材料として意識されるならばすでに市場はそれを価格に織り込んでしまうためです。発想を豊かにして、リスクの源泉を探る、ということはそれなり以上に意味があることだと私は考えています。
余談ですが、局のエレベーターを降りたところで秋元さんに激突してしまいました...スミマセン。。
蟹瀬さんに「わざとだな」と言われましたが、わざとじゃないですよ!いえ、ホントに。
応援してますので頑張ってください!