BSテレビ東京「日経プラス10」に新村が電話出演しました。
- メディア出演
日経ニュースプラス10での解説終了しました。
昨日は原油相場の話と、銅の投機の動きについて解説してきました。
投機の動きはよく新聞に「ネット買い越しポジションが増加している=投機資金流入」という解説が出ますが、それは間違いです。
投機が買いポジション、ということは反対側で実需が同じ量だけ売っています(それでないと売買は成立しない。投機のネット買い数量=実需のネット売り数量、ですので...)。投機のネット買い越しが増加する中で価格が上昇したのならば、それは投機の買い意欲の方が、実需の売りよりも強かった、ということです。
ここまでの銅価格は、ロックダウン中に需給バランスが悪化するとして売りポジションが積み上がってきた投機筋が、3月上旬頃から買戻しを入れたことによるもので、この間、需要を反映して増加する買いポジションは然程増加していません。
つまり、これから価格が上がるには、何かしらの新規のポジティブ材料が必要、ということになるのですが、ロックダウン解除があっても、米中が対立したり、南米の生産再開があることを考えると、上昇余地はそれほど大きくないのでは?と考えています。