テレビ東京「モーニングサテライト」に新村が出演しました。
- メディア出演
モーサテでの解説終了しました。今日は番組からのご依頼もあり、食品価格動向です。
平たく言うと、生産できない理由が発生しているものが上昇し、需要が減じられる材料が出ているものが下落している、といいうことで、前者がコメや肉類、後者がコメ以外の穀物です。
穀類は豊作が続いていたので、供給が急に足りなくなるということはありませんが、生産・収穫にコロナが影響を及ぼし始めているため、今年の秋の北半球の収穫は微妙かもしれません。
また、世界的な異常気象頻発下で害虫が各地で発生しており、これも食糧供給への脅威となります。
この中でコロナ禍を背景に、サプライチェーンの脆弱さが浮き彫りとなり、自国に生産拠点を戻す動き(当面は中国から自国に、が正しいでしょうか)もみられ、価格低下で苦しい新興資源国の先行きは不透明になり、エネルギーなどの需要低迷にも関わらず、価格が乱高下する不安定な状況に突入する可能性があるとみています。
また、今までの分析のすべての前提となっていた、「新興国の成長が景気をけん引する」といった理屈も、根底から覆る可能性もあり得ます。