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【(再)カービングスキーは危険なスキー板-その2】
  • 新村ブログ《油売りのひとりごと》

局部を強打し、激痛が走ったままリフトに乗った私。
とても優しい女子部員は私と一緒のリフトに乗ってくれた。

女子部員「だだだだ、大丈夫....?(確かにだだだだと言っていた)」
私「大丈夫。心配かけたね。」

といった、その瞬間。またしても激痛が走り始める。
どうも痛みの種類が違う。
先ほどはひたすら痛いだけであったが、今度は心臓が血液を送り出すたびに
激痛が走るようになった。
青ざめる私。

女子部員「どどど、どうしたの?」
私「大変な事になった。もう、これは自分の体の一部ではなくなったかもしれない」
女子部員「体の一部じゃないって....どういうこと...?」
私「そう。裂けたかも知れない。こう、縦にね」

何を、格好つけているのか。妙に冷静な瞬間と、
混乱している状態が交互に訪れる。

女子部員「そう、縦に、って....ええッ!!そんなはずないでしょ!!」

もう、自分もどうしたらいいか分からない。突如口走った言葉が、

私「ごめん。申し訳ないだが、今ここで確かめてみてもよいだろうか?」
女子部員「ええッ!!ここで!?じゃあ、私向こうを見ているから、どうぞどうぞ」

嗚呼、なんと不憫な女子部員であろうか。
でも私からすれば恥も外聞もない。
とにかく今はそこが、今でも自分の一部であることを祈るばかりである。
恐る恐る触ってみると...

今までに触れたことのない形のもの

に触れてしまった。見ることが出来ないことがさらに私の不安を増幅させる。
もう、おムコには一生いけまい。
ニューハーフないしは宦官として生きていくしかないのだろうか?

嗚呼、スキーなんて、カービングなんて買わなきゃ良かった。

私「大変だ...今までに触ったことのないものに触れてしまった。もう、一生使い物にならないよ」
女子部員「え...そ、そんなことないよ!また使えるようになるよ!!」

と必死に慰めてくれる女子部員。
でも、失神しそうなほどの激痛が続き、私も相当朦朧としている
見ることができないのも不安感を増幅するのだ。

私「そんなこと...女の君に何が分かるんだ!!」
女子部員「ごめんなさい...私、女だから確かに分からないわ」

なんと理不尽な。
あの時一緒にリフトに乗っていたYちゃんには申し訳ないと思っている。

とにかく、激痛の中、リフトを降りたところでは集合できないこと、
先にふもとまで降りて病院に行く旨、Yちゃんに説明して猛スピードで
ゲレンデを降りた。

もう。

本当に速かったですよあの時。
絶対オリンピックにでていたらメダル確実だったと思う。
とにかくトイレに入って状態をこの目で見て見たい。

で。

トイレに入って確認してみました。

....体から離れてはいませんでした。
でも、見たことがない形の物体がそこにありました。
(続く)