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【元祖・タイの楽しいご旅行は-その3】
  • 新村ブログ《油売りのひとりごと》

山口 「おい、ピィピィ島までは2時間ぐらいかかるみたいだぞ」 
私 「ええッ?なんだか言ってることが違うなぁ。
まぁ、ピィピィ島が目的なんだから良いじゃない、別に」 
山口 「まぁそうか。でも、ソムチャイの
『それは教えてあげないですねぃ』というのは気になる。
そこに行ったら最後、もう帰ってこれないんじゃないか?」
私 「まさか...。それはないでしょ」

翌朝「タナカさん」を迎えにソムチャイが6:30に到着。
港に直行する。

ソムチャイ「これからあなた方は、高速船に乗り込み、
ピィピィ島に向かいます。30ぷんぐらいで着きます」

と30分を強調する。本当に30分で着くのだろうか? 
港に着くと、大きなタンカーがたくさん泊まっている。
どれが高速船だろうか?

タンカーの中に、超老朽化が進んだ、いかにも密航に使われそうな
タンカーみたいな大型船があった。

山口 「おい、凄い船だな。走るのかね」 
私 「どう見ても走りそうにないよな」

ソムチャイ「その船に乗ってください」 

二人 「ええッ!!!Σ( ̄ロ ̄lll) これッ!?」

どう見ても高速では走れそうにない。芦ノ湖の遊覧船の方が速そうだ。
いや、そもそも沈んだりしないのか?とにかく不安で一杯だ。
と、とっても乗りたくなかったが、それに乗らないことには
旅の目的地、ピィピィ島にはたどり着かないのだ。

二人しぶしぶ船に乗る。
ところが外観はひどかったのだが、内装もひどかった。
どこまでひどかったかは、嫌な記憶を忘れるように
体が出来ているのか、すっかり忘れてしまったが。
とにかくひどかった、という記憶しかない。

とにかく座ってみる。
旅の疲れもあったので、早速眠ることにする。 
30分で着くはずなので、30分後に起きた。

さぁ、島はどれだ?

周りは海しかありません。
不安げにソムチャイに聞いてみる。後どれぐらいで到着するのかと。
ソムチャイはニヤリと笑ってこういった。

「そうですねィ。30ぷんぐらいです」

後何回の30分を繰り返すと島に着くのだろうか.....。 
(続く)