米国時間の株調整で高安まちまち
- MRA商品市場レポート
2025年10月31日 第3092号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「米国時間の株調整で高安まちまち」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品価格は非鉄金属が売られたが、その他の商品は物色されて水準を切り上げた。昨日の材料は米中首脳会議と米国時間のテック関連株の動向であり強弱まちまちとなった。
米中首脳会議では想定通りであるがレアアースの禁輸措置延期と大豆購入、米国の関税引き下げで合意している。ただ冷静に考えると「今回の会議の前に上げた拳を下ろしただけ」であり正直、トランプ大統領の10点満点中12点だ、という発言は過剰と言える。
結局整理すると「現状よりも更に悪くならないで済んだ」という事であり両国の覇権を巡る争いは今後も継続する可能性が高いということになろうか。両国の関係性は特に非鉄金属市場と貴金属市場に与える影響が大きい。
前者の理由は中国が世界最大の生産国であること。後者は米中対立による米国の「ドルの武器か」に対する逃避先「通貨」としての貴金属需要を高める点である。
非鉄金属は実は様々なテーマがある。脱炭素やAI・DC向けの必須資源であり、今後需要増加が見込まれてる中で重要な資源である点。そしてその大半の精錬能力を中国が保有している点。
規模と精錬能力の分散度合いがレアアースとはかなり乖離があるが、場合によっては武器に使える資源であるといえることだ。
米国がかなり無理をして銅などの資源の生産能力の内製化を進めていることは、関税などの水準が荒唐無稽なレベルだったので弊社も含めて否定的な見方が多かったが、中国の攻撃力を削ぐ意味では理解ができる。
レアアースだと「それはそうだろうな」とわかりやすいが、非鉄金属などの寡占化が進んでいない資源でも程度の差こそあれ、レアアース問題と類似している。
言葉を換えると、サプライチェーンを「武器」に用いる中国に対して、インフラ整備を米国が進めているとも言えるだろう。中国はドルを武器に使っている米国からの防衛のため、金を購入している。
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