米関税裁判を巡り行って来い 下落する商品目立つ
- MRA商品市場レポート
2025年5月30日 第2985号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「米関税裁判を巡り行って来い 下落する商品目立つ」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は貴金属や一部の農畜産品を除き、水準を切り下げた商品が目立った。米トランプ関税は違法として米貿易裁判所に一部のエネルギーや穀物を除くと総じて水準を切り下げる商品が目立った。
今回の裁判は、ニューヨークに本社を置くワイン輸入業者、VOSセレクションズなどの中小企業5社が原告となっていた。別の訴訟ではオレゴン州やニューヨーク州など十数州が原告になっており、米大統領がフェンタニルや移民の流入を阻止するために、カナダとメキシコに課した関税にも異議が申し立てられている。
今後、本件は最高裁判所までもつれることになるが、政治的な判断も伴うものであり、法が遵守されるかは非常に微妙な情勢。ただ、仮に違法として関税が撤廃されればモノのフローは回復、インフレ懸念も後退してFRBが早期に利下げに動ける可能性は出てくる。
しかし、裁判のスケジュールを見るに今年の後半までに決着するとは考え難いこと、この訴訟もある程度想定して関税政策を導入しているため「別の手段がある」と発言している。
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