ドル高・株安で軟調
- MRA商品市場レポート
2025年5月8日 第2969号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「ドル高・株安で軟調」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は下落して安値引けとなる商品、取引時間的には買い戻しが入って上昇する商品など高安まちまちとなった。総じて金属セクター、エネルギーセクターが売られ、その他農産品や自国通貨建て商品が上昇する流れとなった。
米金利低下はあれどドル高が進行したことや、株安(米国時間の後半に掛けては上昇)がリスク資産価格を下押しする流れとなった。
昨日のFOMCは予想通り政策金利は据え置き、QTのペースも現状維持となった。トランプ関税の影響で先行きの不透明さが更に増したとし、FRBの責務である雇用と物価の安定両方への不確実性が一段と増した、とした。
これを受けてリスク資産は軒並み下落したが、その後のパウエル議長が金利調整を急ぐ必要があるとは思えないとして比較的楽観的な発言をしたことを受けてリスク資産に買い安心感が広がったと見られる。
ただ、結局の所トランプ関税の影響がどのようになるか落ち着きどころが見えない為、FRBとしても様子を見ざるを得ないというのが現状だろう。ただ、発表されているハード・ソフト両統計ともそこまで悪い内容でないのも事実である。
本日の見通し、昨日のセクター別動向と本日の見通し、マクロ見通しのリスクシナリオ、本日のMRA's Eye、主要ニュース/エネルギー・メタル関連ニュース/主要商品騰落率/主要指数/市場の詳細データPDFは、有料版「MRA商品市場レポート」にてご確認いただけます。
【MRA商品市場レポート】について