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景気循環銘柄売られる 株は堅調
  • MRA商品市場レポート

2025年1月24日 第2895号 商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「景気循環銘柄売られる 株は堅調」

【昨日の市場動向総括】

金曜日の商品市場は、景気に連動し難い穀物やその他の農産品価格が上昇したが、景気循環系商品は広く売られる流れとなった。

トランプ大統領が関税引き上げを引き続き検討していることが世界的なモノのフローの鈍化を促すとの見方が特に景気循環系商品価格を押し下げる流れとなっているが、ダボス会議のオンライン公演でOPECに増産を促したことがエネルギー価格を押し下げたことも景気循環系商品価格の押し下げ要因となった。

また、同時世界的に金利を下げろ、とも主張。これにより政策金利の影響を受けやすい2年金利は低下、ドル安が進行したことがドル建て資産価格のまちまちとなった。

しかし、金利下げが先々のインフレをもたらすとの見方が強まり、長期ゾーンの金利は上昇。長期金利の説明力が高い貴金属セクターなどには下押し圧力となった。

トランプ政権の政策は、全体がオーガナイズされてバランスが取れた政策には全くなっていない。場当たり的に「気に食わないものを変える」スタンス。

ただ、全体のバランスを考慮すると変えようと思うものも変えられなくなるため、それが米国に取って良い方向に行くのかどうか、世界に取ってよいことかどうかは全く分からないが、現在のスタンスの方が大きな変化をもたらす可能性は高い。

ただし、このコラムで主張している様に、トランプ政権が標榜する政策を実施すればよりインフレになる可能性が高い。それでもその政策を推進しているのは、前回政権担当時に、中国に対する関税を引き上げたがインフレにならなかったことが根拠となっているようだ。


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