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米市場休場で動意薄い
  • MRA商品市場レポート

2024年11月29日 第2856号 商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「米市場休場で動意薄い」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品市場は、米国主要市場が休場のため、どちらかと言えばポジション調整的な取引が主体であり、高安まちまちとなった。

材料に乏しい中で市場は米次期政権の顔ぶれの吟味と、それに伴う政策動向の予想が始まっており、当面、価格変動のドライバーになるだろう。

ただ、押さえておかなければいけないのは、現時点でまだトランプ政権ではなく価格変動は実需を伴わない株や為替(為替は経常為替などの実需があるが、投機の比率が高い)が主体である点。

なお、ベッセント次期財務長官が300万バレルの増産を行う、と発言しているがこれを判断するのは企業側であり、そう簡単ではないと考えている。

そのため、商品市場には実需を通じてと言うよりは為替の変動を通じた影響の方が大きいと考えられる。

より直接的に商品市場に影響を与える可能性が高いのが関税政策であるが、関税強化は結局のところ増税と同義であるため、米消費者にとってプラスになるとは言えない。雇用者の増加に繋がりそうな労働集約型産業が今回の関税引き上げや(場合によると)ドル安誘導で、米国に回帰するとは考え難いからだ。


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