米統計減速と石破総裁誕生を受けた円高・ドル安で堅調
- MRA商品市場レポート
2024年9月30日 第2811号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「米統計減速と石破総裁誕生を受けた円高・ドル安で堅調」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は天然ガス価格、エネルギー価格、非鉄金属の一角が上昇したが、貴金属やその他農産品はやや軟調な推移となった。
昨日発表された注目の米個人所得と個人消費は、所得が前月比+0.2%(市場予想+0.4%、前月+0.3%)と減速、支出も+0.2%(+0.3%、+0.5%)と減速しており、米国の消費が減速基調にあることを確認する内容。
また同時に発表されたコア物価指数は前月比ベースでの伸びは+0.1%(+0.2%、+0.2%)と鈍化し、前年比はやや加速したが、+2.7%(+2.7%、+2.6%)とほぼ予想取りとなった。
これを受けてFF金利先物ベースでは、市場参加者は53.3%(前日49.3%)と▲50bpの利下げ期待を織り込みつつある状況だが、ミシガン大学指数の改善などを見ると、FRBが想定する▲25bpの利下げとなる可能性はある。しかし、FRBはビハインド・ザ・カーブになることをかなり懸念しているため、想定以上にハト派になる可能性は排除できない。
そんな中、日本の自民党の総裁選で石破氏が勝利した。石破氏の経済関連の方針は、企業増税、累進課税の強化、資産課税の検討、東京一極集中の是正、中小企業支援、地方こそ成長の主役、といった方針を示している。
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