総じて軟調 貴金属は地政学リスクで上昇
- MRA商品市場レポート
2024年7月31日 第2769号 商品市況概況
◆昨日の商品市場（全体）の総括
「総じて軟調 貴金属は地政学リスクで上昇」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は、発電燃料のうちガスの上昇が顕著だったが、その他は、ソフトコモディティや非鉄金属、貴金属の一角が上昇した。
基本、足下はFRBの政策動向を受けた株価動向、それを受けたセンチメントの変化が価格に影響を及ぼす展開となっているが、昨日は米ダウは上昇したものの、指数全体に影響の大きいハイテク株や新興株は売られており、地合は決して強気ではない。
その中で調整売りに押された商品が多かった、ということだろう。しかし非鉄金属などは4月以降の価格上昇が顕著だったため、その反動もあってポジション解消売り圧力が強まっている状況。
貴金属はイスラエルがヒズボラに反撃したことが材料となり、金価格が上昇する流れに連れた。
市場の注目は今晩のFOMCに集中しているが、今のところ9月利下げは確実で、その後の利下げをどの程度想定しているか、あるいはサプライズの7月利下げがあるのか、といった所が注目点だろう。
また、日本人にとって重要な日銀金融政策決定会合では+25bpの利上げを検討、とするリーク記事が流れている。ただ過去にリーク記事が出てもその通りになっていないことも多いため、やはり結果を待つ必要がある。
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