発電燃料・その他農産品以外は総じて軟調
- MRA商品市場レポート
2024年6月26日 第2745号 商品市況概況
◆昨日の商品市場（全体）の総括
「発電燃料・その他農産品以外は総じて軟調」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は発電燃料やその他農産品が上昇したが、エネルギーや工業セクターは軟調な推移となった。
注目の米コンファレンスボード消費者信頼感指数は市場予想をやや上回ったものの前月から減速しており、「良くも悪くもない」統計で、その他のリッチモンド連銀などの景況感指数も強弱まちまちな内容だった。
しかし、足下の仕入れ価格や販売価格には上昇圧力が掛かっており、やや直近のインフレを意識する必要があり、先々の米利下げを肯定したとしても、足下の利下げは困難、との見方が金利を押し上げた。
米国株は足下の状況に大きな変化がないとして、昨日売られたマグニフィセント7株が物色されたが、ITセクター以外のパフォーマンスは総じて良くなかった。
昨日のGAFAMの上昇率は前日比+1.5%、S&P500を構成するITセクターは+1.8%であるのに対し、ITセクター以外は▲0.3%と下落している。このことは「将来の成長に期待する投資は起きているが、より現状の生活に密着している企業の株は売られている」ということであり、先行きの景気の減速を織り込んでいるとも言える。
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