米国債入札不調を受けた金利高・ドル高で軟調
- MRA商品市場レポート
2024年5月30日 第2726号 商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「米国債入札不調を受けた金利高・ドル高で軟調」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は、総じて軟調な推移となる商品が目立ち、上昇した商品はその他農産品(ソフトコモディティ)などだった。
米国時間に実施された米国債の入札が不調で長期金利が上昇、ドル高が進行したことや、それに伴う株価の下落が投機的なポジションの手仕舞いを誘った可能性が高い。
今後、景気は減速するという見方がコンセンサスではあるものの、やはり過剰流動性が残る中での粘着質なインフレ、特に金利の影響を受け難いサービス価格の上昇などは今後の波乱要因となり得る。
サービス価格の低下には一般に、金利上昇による企業の調達コストの上昇→価格転嫁が進まず売上が低迷→労働市場の需給の緩和→賃金の低下といった比較的長いパスを経る必要がある。
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