米消費者信頼感指数改善でドル高・商品高
- MRA商品市場レポート
2024年5月29日 第2725号(簡易版)商品市況概況
◆昨日の商品市場(全体)の総括
「米消費者信頼感指数改善でドル高・商品高」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は、総じて堅調な推移となった。農産品やソフトコモディなどの景気に循環し難い商品が軒並み水準を切下げる中、景気循環系商品は水準を切り上げた。
米国時間に発表された米コンファレンスボード消費者信頼感指数が市場予想と異なり、改善したことで米国景気の先行き期待が高まったことが背景にある。市場が想定するよりも米国の個人消費は堅調出ある可能性が高い。
実際、週次の石油統計では急に石油製品出荷が回復しており、ガソリンやディーゼルオイルの下落が需要を押し上げているようだ。この場合、個人消費を押し上げる可能性もあるため、再びサービス価格の上昇などを通じてインフレとなる可能性が出てくる。
ミネアポリス連銀カシュカリ総裁はそもそもタカ派ではあるが、利下げを2回まで、利上げも有り得る、としている。
しかし昨日はドル高・商品高が同時に発生しているため、市場は米景気が(短期的にでも)回復局面に入った可能性を意識しているとも言えるだろう。
結局の所、リーマンショック(いや、ドットコムバブルの時からか)の時から始まった過剰な量的緩和が、リスク資産価格を押し上げている状況に大きな変化がない、というよりもこの過剰流動性供給の落とし前を付けるのが相当困難であることを示唆している。
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