【(再)長生きクラブ-その2】
- 新村ブログ《油売りのひとりごと》
すみません、諸般の事情で
(再)長生きクラブの2回目です。
とある読者の方から言われました。「話、作っているでしょう?」と。
しかし、ここに書いてある話は実話です。
「あいつは若いぞ!!」
「先に乗る必要があるのかッ!!」
だから、そんなに元気ならもうちょっと待ちなさいっての。
と、思っていたら分別のある老人がこういった。
「あれは、俺たちよりも高いお金を払っている人だから先に乗るんだよ」
「ああ、そうかなるほど」
うーん。1人ぐらいそういうことを言ってくれる人がいないとね。
と、思っていたら老人の1人が
「何だッそれはッ!!小僧のくせに生意気に」
「そうだッ!!結局、金・金・金の世の中なんだ」
...いや、ずいぶん論点がズレて来てると思うんですが。。。
とほんの数分の間に老人ズがエキサイト。
やっと彼らの乗る順番になった。
もぅ。教育によろしくないから皆さんきちんとしてくださいよ。
と、思ったら大勢の老人が改札に殺到。
「割り込むな!!」
「俺の順番だ!!」
「俺は老人だッ!!」
あああああッ!!もうッ!!
キチンと並んでくださいよ。 孫が見たらなんというか。
小学生じゃないんだから。
入り口でもめはしたが、順番にチケットを機械に通し始める。
そしたら1人のオバちゃんが
「あら、通らないわ。これ壊れているんじゃないの?」
と、グランドホステスに軽く嫌味。グランドホステスはひるまず
「お客様、これは帰りのチケットですので行きの分を入れてください」
しかし、オバちゃんもひるまず
「もっと分かりやすく、『行き』『帰り』って書いてくれないと、
分からないでしょッ!!」
チケットに羽田発、って書いてありますからッ!!と、言いたそうな顔をしている
グランドホステス。哀れ。と、思いながら見ていたら
「あら、通らないわ。これ壊れているんじゃないの?」
「お客様、それは帰りのチケットですので行きの分を入れてください」
デジャヴか。全く同じ光景が複数回繰り返される。
もぅ。君たち。いつになったら俺、乗れるの。
と、非常に不毛なやり取りの結果、無事か有事か、
老人たちは機内に消えていった。
私も遅れて席についたところ。
周り全員「長生きクラブ」の老人で溢れている。
私が席に着くなり隣のオバちゃんが
「山田と申します、宜しくお願いします」
...おい、何だか分からないけど、お願いされちゃったよ!!
何を宜しくお願いされたか良く分からんが、とにかく私も
「あ、宜しくお願いします」
ああああああッ!!あわせちゃったよおい。
なんとなく主導権をオバちゃんに奪われた屈辱感のみ残る。
本当にこれで良かったのか、と。
「宜しくお願いします」
といわれたら
「あなたに宜しくお願いされる筋合いはない」
と、ピシリというべきだったのではなかろうか...
と、小さなことにもイラッとする状態になってきたので、睡眠を開始。
朝凄い早い飛行機だったのでひたすら寝た。
(続く)