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主要市場休場
  • MRA商品市場レポート

2024年4月1日 第2682号 商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「主要市場休場」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品市場はグッド・フライデーで主要市場が休場、方向感に欠ける展開となった。

休場ながら米国時間にはPCE価格指数が発表され、総合指数が前月比+0.3%(市場予想+0.4%、+0.4%)と減速、コア指数も+0.3%(+0.3%、+0.5%)と減速した。

ただし、FRBパウエル議長は先週コアPCE価格指数は+0.3%をかなり下回る、としていたがこの予想は外れ、ておりFRBが想定しているペースでの物価減速になっていないことを確認する内容だったと言える。

同時に発表された個人所得は前月比+0.3%(+0.4%、+1.0%)と減速したものの、個人消費は+0.8%(+0.5%、+0.2%)と伸びが加速、インフレ考慮後の実質個人支出も+0.4%(+0.1%、▲0.2%)となった。前年比では個人支出は+4.9%(前月+4.9%)と高い伸びを維持している。

前月比の伸び加速は悪天候の影響があった1月の反動の影響によるものであるため割り引く必要があるが、前年比ベースの伸びは高い水準を維持しているため総じて米国の景気は悪くない、と判断される内容。

これを受けてFRBパウエル議長は、驚く内容ではなくFRBの見通しに沿ったもの、と発言しているが「インフレが沈静化しなければ利下げを見送ることもある」と発言しており、今回の統計を以てFRBのスタンスはややタカ派に傾いた、という印象を受けなくもない。

しかし昨日ドル指数はPCE価格指数の伸び鈍化を材料に下落しており、市場の判断は「利下げはやはり行われる」という解釈になっていると考えられ、ドル指数の低下が多くのドル建て商品価格の押し上げ材料となるのではないか。


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