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【仰げば尊し】
  • 新村ブログ《油売りのひとりごと》

先日、娘の卒業式があった。
思い返すと自分の父親が
自分の卒業式に来てくれたことはあんまり記憶にない。
来てくれていたかもしれないが
母親が居たことしか覚えてない(父さん、悪いな...)

と、娘が、自分が生まれてから今までを振り返って
という作文を書いたらしく
400字詰めで40枚ぐらいあったのでかなりの大作でしたが
読ませてもらった。

まぁ、仕方ないなと思いながらも
自分に関して言及があったのは2ヵ所
文字数にして20文字ぐらいだったが
まぁ、子供にとっての父親はその程度の位置づけなんだと思います。
自分もそうだったし。

まぁ、だからといって父親べったりになっても
それも気持ち悪いので、これぐらいの距離感でいいんですけれど。

で、だいたい、我が家で最も涙腺が緩いのは私なんですが
まぁ、さすがに卒業式では泣かないだろうな
って思ってたんですが、まさかの

「仰げば尊し」

の合唱があって、それで不覚にも泣いてしまいました。
あの歌、歌詞がなんと言ってもズルい。

「今こそかれめ いざさらば」

って歌詞がどうも昔からダメでして
あぁ、もうお別れなのだと思っちゃうとダメなんですよね...
誰がこの歌を作ったんだ?

と、思って調べたところ「作詞・作曲とも不詳」になってました。
と、SNSでつぶやいていたら「2011年に米国で原曲が見つかった」
ってニュースがあったことを教えてくれた方がいらっしゃいました。
ありがとうございます!

歌詞はウィキペディアをまるっと参考にすると
大槻文彦・里見義・加部厳夫という方々の合作のようですが
改めて見てみると、歌詞の意味は非常に深いんですね。

例えば、3番を見ると

「蛍のともしび つむ白雪」

って、蛍と雪は一緒に見れないだろ
って思うじゃないですか。そしたら、

「晋の車胤(しゃいん)は貧しく、油も買えないため
夏は蛍の光を、冬は雪に反射する光で読書をし
勉学にいそしんだ」

という中国の故事を引用した歌詞なんですね...
深い。改めてこれを知って3番を見ると、まずい。
これだけで泣けてきます。

お子様をおもちの皆様、あるいはお子様が
このレポートを読んでるかもしれませんが
ご卒業の方はおめでとうございます。
ぜひ、仰げば尊しの歌詞の意味を知ってから
卒業式に臨まれてください。

良い休日を!