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【空洞のなかみ】
  • 新村ブログ《油売りのひとりごと》

昨日、友人で俳優やってる女性が
3人舞台をやるっていうんで観に行ってきました
話は天安門事件を題材とした結構重いお題で
かつ、3人劇、時間2時間。休憩なしのぶっ通し。
いつも知ってる彼女がこんな重い題材をやれるのか?
って勝手に心配になってましたが
大変失礼致しました。しっかり女優でした。

パンフをみて気がついたんですけど
彼女、今際の国のアリスにも出演していたらしく
私、全部見たんですけど言われるまで気付きませんでしたよ
いや、役者さんってやっぱり自分を作り込めるんですねぇ...

「すごいよね」

って、いったら、いえいえ、お仕事なんで...って謙遜してましたが。

で、ふと、昨日のやりたいこと100リストを思い出した。
自分がやりたいことがあんまりなくて、というか全くなくて
仕事ばっかりかぁ...と思っていたところですが
子供の頃、俳優になりたかったことを思い出した。
なんでか、というと幼少期、学校でも塾でも
いじめにあっていたことがありまして、ツラかったんですよね。
それで、

「もうこんな自分はイヤだ、別の人に変わりたい」

って思いが強かったんですよね。多分。
じゃあ、どう自分を変えたらいじめられないかって
いじめてる人に聞いたところ、教えてくれる訳でもなく
逆に聞いたことをネタにまた何か言われるって生活でした。

あ、もちろんいじめがあったって、私の場合
自分にも悪い点が多々あったことは今になればよく分かります。
平たくうと、イヤなヤツでしたから。
なので相手が一方的に悪いとは、正直、全く思っていません。
今になれば、自分を見つめ直す良い機会になったとも言えるんですけど。

でも、子供ですからそこは空想の世界に逃げるわけですよ。
で、全然違う自分になれる、という意味で
俳優業に憧れたんだと思います。
仕事でいろいろものを書くようになって
実は結構、自分の気持ちに向き合いながら雑感書いてるんで
それで今、改めて気がつきました。
別にカッコいい訳でも何でもないのに、なんで俳優になりたかったって。

そう言えばちょっと前に早く言ってよ、の松重豊さんが

「空洞のなかみ」

って本を書かれてました
自分は空っぽで、自分という器の中にいろいろな役を
出し入れすると。子供の頃に思ったことに重なります。

と、100リストの中に俳優業ってのも
入れても悪くないんじゃないか?
と、何だかすっかりヤル気になってきたんですが

ちょっと待てよ。
最近、1時間前にあった人の名前も忘れちゃったりするぐらいなのに
1時間も2時間も台詞を暗記してしゃべるなんて
やっぱ無理じゃね?

て気持ちになってきました...
ということで、100リストはカミさんが見たいと言っている
ペンギンを見に行くことにします。

って、これ、動物園でいいんじゃね?
ダメですかそうですか。

本日も暑いですが、よろしくお願いします!