【ポップス】
- 新村ブログ《油売りのひとりごと》
SBI証券の北野さんは大変な読書家である
毎日1冊は読んでるんじゃないだろうか。
SMBCの森田長太郎さんもめちゃくちゃ本を読んでいる。
インフルエンザで休んだ時に
1週間、本を読む時間ができて非常に良かったと仰っていた。
一方で私はマンガばっかり読んでいる。
恐らく毎日1冊、インフルエンザのときはきっと1週間で
30冊は読むだろう。
本当にダメなアナリストだなぁと日々思って生きているんですが
いや、もうこれでいいやと思ってるんですけど(苦笑)
この前、北野さんが「桑田佳祐論」という本を読んだ話を
ちょっとしたSNSに書いていた。
二年前だ。ホテルに女といた。いい女だった。
ピーカンの午後だ。二日酔いで何もしたくなくて、
ベッドでいちゃついていた。
いちゃつくのも飽きて、二人で天井を見上げて、ラジオを聞いていた。
波の音が聞こえてきた。カモメの鳴き声も。
突然、胸をしめつけられるようなイントロが始まって、
「抱きしめたい……海岸で、若い二人が」と桑田が歌いだした。
僕はガバッと起きて、ラジオのボリュームを上げ、いかしてんな、と言った。
女は、サザン最高、と言った。
これがポップだ。
書かれたのは84年4月。なので、村上龍が捉えたのは
初期サザンということになる。
この一文は、それまでの日本になかった
「ポップス」というジャンルを生み出したという
初期サザンによる偉大なる功績を、見事に書き表している。
なるほどな、歴史を作るってこう言うことだよな
人を感動させてそれが歴史を作るんだよな、と。
桑田佳祐スゲぇな、と思う一方で
男女の過ごしている時間にかわされた2人の会話の中で
使われた「いかしてんな」って、この一文。
大した一文じゃないけれど、私も地味に物書きなので
この一文をひねり出すことがどれだけすごいか。
村上龍は大したもんだ、と思う。
それにこの切り取られた男女のカップルの
朝のワンシーンの描写を読んで思いますが
結局、ブーム、流行、カッコいい、悪いって
カップルで過ごす時間の中で作られることが多いんだよな
とも思いました。
時代は流れて、それが男女のカップルであっても
男男のカップルや女女のカップルもある時代。
どんなことがいかす時代になるんでしょうかね。
と、微妙に湿っぽい雑感ですみません。
今日もよろしくお願いいたします!