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中東情勢不安と寒波襲来でエネルギー堅調
  • MRA商品市場レポート

2024年1月4日 第2621号(簡易版)商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「中東情勢不安と寒波襲来でエネルギー堅調」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品市場はエネルギーセクターが上昇した。欧米への寒波襲来や、中東情勢不安を受けたガス供給、原油供給への懸念が強まったことが価格を押し上げた。

その他は欧米金融政策が想定以上にタカ派、との見方や株価の下落を受けたリスク回避の動きでドル高が進行したため、総じて軟調な推移となった。特に中国の経済対策が期待されている中、非鉄金属はドル高進行が重石となっている。

結局、世界景気は回復というよりは減速するという従来の市場見通し通りの展開になっている中で、高金利政策が継続される見通しが強まっていることが市場参加者を弱気にさせているとみられる。

ただ、昨年は「中国のゼロコロナ解除」を受けて年初は強含み推移する商品が多かったが、実際は中国のペントアップ需要は期待ほどではなく、不動産セクター問題が想定以上に厳しかったことで、株を除けば総じて商品価格は弱めの推移となった。

今年は景気が悪くなる、との見通しが支配的な中で弱気なポジション取りをしてくる市場参加者が多いと考えられるが、在庫循環的には早ければ2月・3月に中国の在庫調整が一巡する可能性があり、想定よりも早く景気が回復することもないではない。

引き続き、年前半(夏頃まで)の価格調整とその後の上昇が基本シナリオであり、それにいかに備えるか(大きな値幅にいかに対応するか)が今年の重要なテーマになろう。


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