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テレビ東京「モーニングサテライト」に新村が出演しました。
  • メディア出演

スタジオ解説、終了しました。
佐々木さん、加藤さん、林さん、伊藤さん、スタッフの皆様、ありがとうございました。

今回のOPEC総会での減産見送りはある程度織り込まれていた、予想されたことですが実際にここまで何もなく据え置きが決定されるとインパクトが大きいようで、弊社が想定してた価格の下限を下回ってしまいました。相場はオーバーシュートしやすいものですから、しばらくテクニカルに価格は下落余地を探る動きになると考えます。
結局のところ減産が有効に機能するのは経済成長が続き、原油の需要増加が続いているときに限定されるため、2014年・2015年の世界経済成長見通しが節目となる3.0%を下回る可能性が出てきている中では、減産を行っても価格維持が長続きしないと判断したものと考えます。
俗にいう「シェール潰し」はそういう議論もないではないですが、それを主として減産が見送られた訳ではないと考えています。価格維持への効果が微妙な中で価格が下落する中で歳入を確保するために、自らの判断で生産量を減らす行為は選択できなかった、ということでしょう。
過去に価格が低迷してOPECが対応の変化を要求された1980年代半ば、1990年代後半も、減産による価格維持は行われましたが効果が薄く、結局第一次湾岸戦争や、中国の需要爆発、といった「減産とは別の理由」で問題が解消したことは動かし難い事実です。恐らくインドネシアやインドが人口ボーナス期に入り、需要が増加すると見られる2016年~2018年にかけて再び価格は上昇すると見ていますが、2015年は中国の労働人口がピークアウトすることもあり、かつ、OPECが生産調整を行わない方針をしばらくは続ける見込みであることから、2015年の原油価格は低水準で推移することになるでしょう(そもそも2015年の原油価格は弱含む、と見ていましたが想定していた価格を大幅に下回ってしまいました...)

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