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【(再)カービングスキーは危険なスキー板-その1】
  • 新村ブログ《油売りのひとりごと》

「過去のスキー記事を思い出しました」
というコメントを頂いたので
久しぶりに再掲します、って2年前にも同じ時期に再掲してました。。

ま、いいか。

社会人になってスキーに行ったら、スキー板が昔と変わっていた。
昔は、ひたすら長く、硬い板を使うのがカッコいいといわれていたが
今はカービングスキーという、極端に言えばひょうたん型の板を使うのが
主流となっている様である。
使っている人曰く、「面白いぐらいターンが切れるようになる」
との事だったので、スキー板も相当老朽化が進んでいたこともあり早速買った。

スキーの上手な連中とスキーに行くと、驚かされることばかりであった。

1.スキー板は肩幅に開いて、両足を閉じない
2.体重を完全に谷足に乗せると次のターンが遅くなるので、そうしない

など。昔はやってはいけない、といわれたことが板の発達によって
むしろ今は推奨されるようになっているのだ。
当然、昔の滑り方をしている私からすれば、そういわれても上手く滑れない。
ひょうたん型の板なので、なんだか板の先っちょの方が
雪面に引っかかるような感じがするのだ。
この「先っちょ引っかかり」が悲劇を生むことになる。

カービングスキーは「速度を落とさず、高速での回転を可能」にする板の様である。
慣れてくると確かに面白いぐらいターンが切れる。

たのしい、どんどん滑ろう、とリフト待ちをしているときに悲劇が起きた。
朝だったので、リフト待ち、といっても1~2分のこと。

足を逆ハの字に開いてスケーティングをしながら前に進んだそのとき。
不思議なことに板の先っちょが何にもないところに引っかかり、頭から転んだ。
ただ転んだだけなら良い。
この転倒した瞬間、板がはずれ、スキー板のエッジが雪面に対して垂直になり
(エッジが立った状態)、私はその上に転倒してしまったのだ。

そして、板と体の間に局部を挟んでしまいました...
今までに経験したことのない激痛が局部に走る。
朝っぱらから申し訳ないが、気温マイナス4度でも、
直ちにスキーウェアを脱いで確認したい衝動に駆られた。
周りは打ち身を冷やすもので一杯であるし。
それを見ていた女子部員がこわごわ私に声をかけてきた

「だ、大丈夫...?痛くない?」

このとき更に痛みが強まった。なんてったって、局部である。

私「痛い、痛い!!いや、これは本当にヤバいよッ!!見てくれ!!」

いや、見せられるわけないじゃないですか。見るわけないじゃないですか。
しかも、見せてもどうしようもないし。
女子部員も動揺している。

女子部員「え、見ろって言われても、ここで!?
 私たち、そういう関係じゃないし....」

そういう関係って...
たとえそういう関係でも公衆の面前でそんなことは出来るはずがない。
でも、それぐらい気が動転していた。
不思議なことに女性が側にいると、ミエのせいなのだろうか
徐々に痛みが引いてきた。
私、涼しい顔で、

「大丈夫、大丈夫。ごめんね」

なーんて言ってそのままリフトに乗ってしまった。
あーあ。乗っちゃった。
(続く)