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【飛行機に乗るとツイてない-エールフランス編】
  • 新村ブログ《油売りのひとりごと》

えーと
深い意味はなく、過去に再掲していない飛行機の話です。

さて。

飛行機に乗るとツイていない。
ちょっと前に黒人の話を書いたと思うが、今日はフランス人の話。
ちょっと前にカミさんとシンガポールからフランスに行った事がある。

使った飛行機は、エア・フランス。
そのとき、飛行機は完全な満席ではなかった。
そういう時、「少しでも広々と座れる席」に移動したいものだ。

我々は真ん中の列の、通路側から2席であった。
人間強欲なので、「満席じゃなければ、4席使いたい」と思うもの。
と、思っていたら、最後尾の座席の前が4席空いていた。
トイレの前の席である。いまだ、他の乗客が来る気配がない。
結局無事、離陸。

「やった!!」

と、思った。
が、それもつかの間。水平飛行に移った瞬間
席をリクライニングさせようと思ったら、

全く動かないのである。
すぐトイレのある部屋の壁にシートがぶつかってしまうのである。
なんてこと。
当然のことながら、私に不幸な事が起きるときこれだけではすまない。

イスがリクライニングできず、全くゆっくり出来ないよ...。
と、思っていたら、酒が入っていて「眠い」といってたカミさんが
なんとイスを3つ使って睡眠を始めた。
しかも、軽くラブラブであるが、私のひざの上に頭を乗せて寝始めた。
↑読んでいて、えっ...と。こんな時期もあったのか(遠い目)

「愛いヤツよ」

と、なぜか思ってしまった自分が馬鹿であった。
カミさんはぴくりとも動かないほど熟睡している。
まぁ、いいか。
映画でも観て何とかこの場をやり過ごそう、と思った瞬間、
前の席が傾き始めた。じっと見ていると、どんどん傾いてくる。

まだ止まらない、止まらない、止まらない。
挙句、前の人の顔が、頭が完全に見えるぐらい傾いてきた。

「ああ、前の人はハゲなんだ」

なんて思っている場合ではない。傾きすぎである。
前のフランス人は相当太っていて
リクライニングシートが壊れてしまったのだ。
フランス人は満足げにいびきをかいている。
そりゃそうですよ。いつもよりも多く傾いているんですから。

海老一染之助、染太郎だったら、

「いつもより大きく傾いています。わーい」

とかいって大喜びしちゃうような状況なのだ。当然、CAにクレーム。

「何とかしてくれ」

といってみた。フランス語でCAとハゲおじさんが話している。
熟睡しているところを起こされたので、おじさん相当機嫌が悪い。

「何ともできない。イスは壊れているが、満席だ。我慢してくれ」

なにッ!?満席じゃないじゃないのよ!?
でも、ダメなんだよね。きっとこういう答えだって分かってたけど。
でも、俺って優しい。カミさんを起こさなかったんだから
(おい、カミさん、ちゃんと感謝しろよな)。
↑これも読んでいて思ったが、今なら確実に起こします。

仕方ない。映画でも観るか。
(続く)