CONTENTSコンテンツ

株急落で軒並み安
  • MRA商品市場レポート

2026年2月13日 第3164号 商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「株急落で軒並み安」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品市場は、その他農産品や穀物セクターが上昇したが、金属やエネルギーなどの景気循環系商品は売られる流れとなった。昨日、AI関連企業の投資負担の重さを材料に、AI・ハイテク関連株の売り圧力が強まり、大幅な下落となったことが市場参加者の売りを誘ったと考えられる。

ここ3年ほど、商品価格に対する株価動向の影響力は劇的に高まっている。株が下落する局面で商品にも売りが入りやすいのは、AIを用いたアルゴリズム取引の浸透が一因だろう。

投機筋の主戦場である株式市場において、株の投資比率が上昇すれば、ポートフォリオのリバランスとして他セクターにも資金が流れ込む。商品市場の場合投機筋は「売るべき原資産」を保有しないため、買いから入るのが通例だ。

そして特にこの1年半、金・銀・銅などの工業金属セクターは、その「テーマ性」の高さから格好の物色対象となり、記録的な株高に連動する形で上値を追ってきた。

弊社は長年、インドの人口ボーナス期入りや省エネ進展に伴う代替資源需要から、工業金属の構造的な強気相場を指摘してきた。

ここに「脱炭素」や「AIインフラ」という新たな需要構造の変化が加わったことで、工業金属セクターは記録的な上昇を記録したのである(この詳細については、近日のMRA's Eyeで改めて解説する予定です)。

しかし、投機資金が主導する相場である以上、株式市場が調整局面に入れば、ポジション解消の売りは避けられない。昨日の下落も、まさに株価の急落を後追いする形で進行した。

今後の焦点は、大きく分けて3点に集約される。1.AIへの過度な期待が後退し、株の調整が長期化するか、2.資産価格の下落が米国の消費マインドを冷やし、景気下振れを招くか、3.AIが既存のビジネスモデルを「破壊」するリスクが顕在化するか、という点であろう。