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高安まちまち クリスマス休暇を控えて動意薄く
  • MRA商品市場レポート

2024年12月24日 第2873号 商品市況概況

◆昨日の商品市場(全体)の総括


「高安まちまち クリスマス休暇を控えて動意薄く」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品市場は、天然ガスや欧州排出権、非鉄金属の一角、貴金属が上昇した。基本的にはクリスマス休暇入りを控えてポジション調整的な取引が主体だったと考えられる。

ただし、天然ガスに関してはロシア産ガスの供給契約終了が1週間後に控える中で、駆け込み的にガスを求める動きが強まったと見られる。排出権価格の上昇も石炭+排出権の取引が相応に見られたためと考えられる。実際、API2石炭は期近の上昇が顕著(NEWCは期近の水準は低迷)。

徐々に材料がなくなってくるタイミングだが、2024年の商品市場は、エネルギーや非鉄金属、穀物などが年初来上昇率がマイナス、ココア、コーヒー、オレンジジュースなどのソフトコモディティがプラスになったものが多かった。

簡単にまとめれば、景気循環系商品は供給面に障害が発生したものが上昇し、その他は景気の減速で水準を切り下げたということだろう。恐らくこの流れは2025年も続き、年初は軟調な推移になる商品が目立つと考えられる。上昇は春先以降になるのではないだろうか。


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