【裁定取引】
- 新村ブログ《油売りのひとりごと》
桐朋高校の3年生、森井選手が
アスレチックスと契約合意したらしい
オオタニさんが頑張った結果
米国でも二刀流が認められて
向こうでもやって良いとのこと。
まぁ。
野球をやってる人ならば
やはりスター選手が集まっているメジャーで活躍したい
って思うんでしょうね。
サッカー選手が欧州リーグを目指すのと同じで。
あんまり詳しくないですが
海外移籍を制限していないサッカーの場合
レベルの高い選手はどんどん海外に行ってしまい
友人でサッカーが好きな人は
もっぱら見るのは欧州リーグでJリーグは見ていない
って言ってました。
人の好みはそれぞれなんでなんとも言えませんけれど
結局、資金が豊富に供給されるところに優秀な選手が集まり
いわゆる価格裁定が起きるってことですよね。
ちょっと前のプレジデントオンラインの記事ですが
2010年のNPB選手の平均年俸が3,830万円
MLBが301万ドル(2億5,000万円)とその差が6.5倍だったのが
2022年には4,312万円vs5億6,000万円と
13倍に広がったって指摘されてました。
なお、MLBはアメフトやバスケに動員数で負けている
逆に言えば、そもそも人気があったスポーツが
他のスポーツに比べて「割安」になってきていたとも言えるわけです。
で、最近では米国では投資家が野球チームを保有して
企業価値を高めて高値で転売、ってことも増えているようです。
企業価値を高めるためにいろいろな取り組みをしており
その中で「最も重要な資産」である選手に投資している
ってことなんだと思います。
さらにMLBを改善しようと企業努力をする中で
お金に貪欲な投資家が新しくオーナーになってるようです。
オオタニサンが所属するドジャースも2012年に破産状態にあったのを
グッゲンハイム・パートナーズって投資家グループが
21億ドルで買収したぐらいですから、
ずっと順風満帆だった訳ではないのですね。
今は純資産は120億ドルらしいですから、大成功ってことなんでしょう。
日本では長らく値上げを我慢することが美徳とされてきましたが
それはもう持続可能な時代ではなくなったと思います。
今や、Googleで翻訳ができて仮に語学ができなくても
英語圏でなくても海外で働ける時代。
より良いサラリーを求めて日本を出る人は
これまでビジネスのフィールドで多かったですが
今後はスポーツ分野でも加速しそうです。
個人的には日本の野球ファンなんで
日本も負けずに頑張って、良い選手が日本に残って
NPBを盛り上げてくれるようにいろいろ変わってくれれば良いんですけど
と、なんかグチっぽくなったのでこの辺で。
諸般の事情で週末は(有料レポートの方は)簡易版向けのみの作成になります。
今日も1日、よろしくお願いします!