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【韓国作品で思うこと】
  • 新村ブログ《油売りのひとりごと》

今日の雑感はちょいとマジメです。すみません。

さて。

イカゲーム、見終わりました。
続編がありそうな感じで終りましたが、続編はぜひ見たい。
正直な所、非常に面白かったです。
ただ、話の流れは「カイジ」にそっくりだなと思いました。

正直なところ設定はほとんどカイジと同じです。
これをもって「マネしている」という話も出ますが
それを言い出すと、ほとんどの勧善懲悪ものは桃太郎のマネになりますので
ここでいい、悪いの議論はしません。

同時に、韓国人が書いた漫画
(日本を意識して韓国の話なのに日本語で書かれている)を読んだんですけど
息子の罪を国の高官が全てもみ消して、それに反発する
暗殺者(娘が暴行されて自殺、祖母も殺害され、その復讐)が
次々と悪の高官を殺害していく話なんですが
興味深いことにその暗殺者と関係ない人達が

「彼の気持ちはよく分る」

として、感情だけではなく実際に協力的なところ。
経済統計とかニュースを見ていて思いますけれど
韓国国内での貧富の差が激しくなってるな、と思わざるを得ません。

ちなみに貧富の差を表す「ジニ係数」をOECDデータでみると
ジニ係数は0が完全平等で1が不平等を表しますが
最も大きいのが南アフリカの0.62で、最も平等なのがスロバキアの0.23。
韓国が0.33、日本が0.32とさほど状況は違いません。
ちなみに米国は0.38、中国はデータ発表ナシです。

イカゲームも、この前読んだ漫画も
結局の所この「非常に極端な貧富の差」が下敷きになってるようですが
ここまでの共感を得られることを考えるとやはり統計以上に
実感の貧富差や財閥系の独占の影響が強いんだと思います。

当然、これらのお話は作り話ですが、不遇な境遇にいる人達の一発逆転劇
あるいは勧善懲悪劇に、皆、賛同しやすい環境になってるんだと思います。
そういえば随分前に見た「パラサイト」もやはり同じ経済環境や
貧富の格差が下敷きになっていましたしね...


と、思うとイカゲームがカイジと同じ話だったとしても
今これを日本で作っても、ここまでのメガヒットには
ならなかった様に思うわけです。
絶望感が違う、と言いましょうか
日本で作ると明るさが残るといいましょうか...

と、ちょっといろいろと考えさせられる2週間でした。
今週もお疲れ様でした。
来週がより良い1週間になりますように。

皆様、良い週末を!