EXAMPLES事 例

調達活動における値決めのフォーミュラ化

製造業

こんにちは。MRA大崎です。

弊社お客様に対する調査結果によると、サプライヤーとの調達品に関する価格交渉における主要な交渉材料は、売り手のコストの変動要素である「原材料やエネルギーの市場価格(市況価格)の動向」であるという結果が出ており、価格交渉に関する時間の多くはこの論点に割かれています。その取引価格を、透明性が高く双方納得できる「指標」を用いて原材料やエネルギーの市場価格に自動的に連動させることで、価格交渉における不毛な議論を回避することが可能となります。これは売り手買い手双方にとってメリットの多い話であり、現在、都度交渉が主流でフォーミュラ化が遅れていた鉄製品や一部化学品の分野においても、弊社サポートの元、調達品の値決めにおけるフォーミュラ化が浸透しつつあります。

内容


 

導入の効果


◆市場価格リスクマネジメントの精緻化
調達価格を市場価格リスクマネジメントに適用可能な指標に連動させることで、調達価格の将来の上昇リスクに備えた対策が精緻に実現可能
◆調達担当者の業務負担軽減
従来まで交渉時間の多くに割かれていた「原材料やエネルギーの市場価格の変動」に関する事項がなくなり、調達担当者の交渉に関する業務負担が大幅軽減
◆調達担当者の交渉成果の見える化
調達価格を「市場価格連動部分」と「非連動部分」を明確に分けることで、その調達担当者の交渉成果が市場価格に起因する部分なのか、非連動部分に起因するのかが明確に
◆値決め交渉時の注力ポイントの明確化
市場価格連動部分はもはや交渉材料ではなくなり、調達担当者が交渉時に注力すべき部分は「非連動部分の引下げ」と明確化。時にはサプライヤーと協力することで、非連動部分の引下げが大幅に実現することも可能

弊社サポート内容


  • 交渉戦略の立案
    実際には、サプライヤーの中でも「話のできる/できない」、「しやすい/しにくい」サプライヤーがいるのも事実です。「取り組み可能」かつ「全体への影響の多寡」を鑑みながらサプライヤーに優先順位をつけて交渉していきます。
  • サプライヤーとの議論の出発点となるフォーミュラの立案
    サプライヤーとの議論にあたっては、こちらからフォーミュラを提案し主導権を握りながら議論をスタートさせる必要があります。その際、こちらから提案するフォーミュラが、「上記効果を実現できる形式」かつ「市場価格リスクマネジメントに活用可能な形式」でなければ意味がありません。上記目的を達成する為のフォーミュラ策定のサポートをいたします。