CONTENTSコンテンツ

新型コロナウイルスの感染拡大懸念で大幅続落
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(エネルギー・週末版)

2020年3月2日 第1697号 週末版

◆昨日のエネルギー市場総括


「新型コロナウイルスの感染拡大懸念で大幅続落」

パンデミック発生の可能性。
WHOがパンデミックのリスクを警告、感染者発生国に対して最高レベルの警戒を勧告するなど、事態が深刻化したことを受け、感染拡大防止のための都市封鎖の動きが経済活動を止めるとの見方が強まったことが景気循環系商品価格の下落要因となった。

株式市場は引き続き大幅に調整。
WHOの宣言を受けて株式市場は売りが売りを呼ぶ展開。株価の下落が商品市場でもリバランスの売り圧力が強まったことは商品価格の下落要因となった。

OPECは追加減産を検討。
新型コロナウイルスの影響で原油価格が下落、急速に需要が減速していることを受けて▲100万バレルの追加減産を検討していると報じられたことは、原油価格の下支え要因に(ただしそれ以上の需要減が見られていると考えられ、影響は限定)。

◆今日のエネルギー市場見通し


「パンデミック発生懸念を受けたパニック売り続き軟調」

新型コロナウイルスの影響拡大を受けた経済活動の鈍化。
新型コロナウイルスが南極大陸以外のすべての大陸に拡大、治療薬がないことで事態終息のためには都市封鎖などの対策が必須で世界的にもその動きが見られていることは、需要減少観測を強め、景気循環系商品価格の下落要因に。

中国製造業・非製造業PMIは過去最低。
週末発表された中国製造業・非製造業PMIはリーマンショック時を超える最悪の内容となり、同様の景気減速が他国でも起きるのでは、との懸念が強まっていることは景気循環系商品価格の下落要因に。

リスク回避のドル高進行。
世界的にコロナウイルスの影響が拡大する中、リスク回避のドル高が進行することはドル建て資産価格の下落要因に。


昨日発表のニュース一覧(総合・エネルギー)/マクロ材料のポイント(地域経済・為替・株式市場)/主要指標/価格見通し/パフォーマンス/BFOE月間船積み量/米リグ数/統計発表予定/CFTC投機筋ポジション/中国エネルギー統計/米天然ガス在庫/米原油石油製品在庫/ビジネスへのヒントなど、詳しい解説は「MRA商品レポート for MANAGEMENT」にてご確認いただけます。
【MRA商品レポート for MANAGEMENT】について