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用語解説-その11「商品インデックス投資」③
  • ビジネスへのヒント
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(週末版)

【ビジネスへのヒント】第393号

先週に続き、商品インデックス投資(3回目)に関して説明したいと思います。
今週は、③どのようなタイミングで、商品インデックス投資を行うかに関して解説したいと思います。

「商品インデックス投資」③
そもそもですが、株等の投資と異なり、商品市場の参加者には「実需家」が存在します。つまりその商品を「消費する」市場参加者が存在するということです。実需家は商品価格の絶対水準を重視します。例えば銅の価格が10,000ドル/トン(現在は5,500ドル/トン程度)まで上昇した場合、恐らく銅の消費は手控えられるでしょう。どのような商品の材料として用いられるかにも依拠しますが、ここまで価格が上昇すると通常の企業であれば利益が確保できなくなるため、最終価格への転嫁を進めるか、他の原材料にシフトするといった行動が起きます。結果、消費が減少します(レイショニングと呼びます)。「購入してから何パーセント上昇したか」が重要な投資家とは目線が明らかに異なるのです。仮に10,000ドルまで銅価格が上昇していた場合には実需の買いが更に入るとは考えにくいため、上昇余地は限定されます。よって投資リターンの重要な構成要素である「キャピタルゲイン」が得られる可能性が低下する訳です。当たり前の話かも知れませんが、商品価格の絶対水準が低いことが、投資家が投資を行う上での最も重要な要素であると言えます。その価格の絶対水準が割安か、割高かは生産コストと比較、物価上昇率を考慮した時の実質価格の水準、等が参考にされることが多いようです。投資のタイミングを決定する上でもう1つ忘れてはならないのが、期間構造の問題です。商品インデックス投資の仕組み上、投資が行われた場合には商品先物直近限月が購入されることになります。ですが、もし期間構造が「コンタンゴ」だった場合には、このポジションをロールオーバーする時に「ロール損」が発生します。そのため、期間構造がコンタンゴの時には商品インデックス投資は手控えられる傾向があります。もちろん大きなキャピタルゲインが見込めるのであれば、期間構造がコンタンゴであったとしても商品インデックスへの投資が行われるのは言うまでもありません。
(続く)