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新型肺炎の影響による需要減少観測で軟調
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(エネルギー)

2020年2月10日 第1685号 週末版

◆昨日のエネルギー市場総括


「新型肺炎の影響による需要減少観測で軟調」

新型肺炎の影響を懸念した株安による調整売り。
各国で新型肺炎対策が進んでおり、早期にワクチンが完成するのではないかとの見方で株価が楽観的に上昇していたが、週末にネガティブなニュースが出るのでは、との見方から株が売られ、同様に原油価格の下押し要因となった。

米雇用統計改善を受けたドル高の進行。
米雇用統計は市場予想を上回る良好な内容だったが、過去の指標であり新型肺炎の影響を織り込んでいないとして、むしろそれを受けたドル高進行が、商品市場では売り材料となった。

OPECプラスの減産拡大観測。
ロシアが2月のOPECプラス会合開催に応じる方向、と伝えられており、OPECプラスで▲60万バレル、サウジ単体で▲60万バレルの追加減産があるのでは、とみられていることは原油価格の下支え要因に。

◆今日のエネルギー市場見通し


「新型肺炎の影響継続、ドル高進行で再び軟調か」

新型肺炎・鳥インフルエンザの影響による需要減少観測。
世界的に新型肺炎の影響が拡大しており、特効薬がない中でヒト・モノの移動を強制的に制限する動きが強まっていること、さらにこれに加えて鳥インフルエンザも発生したことは景気の減速観測を強め、景気循環銘柄価格の下落要因に。

リスク回避のドル高進行。
新型肺炎の影響拡大と各国の対応に依拠するが、今のところ感染拡大は続いており逃避通貨への需要が高まっていることはドル高を進行させ、ドル建て資産価格の下落要因に。

OPECプラスの減産拡大観測。
ロシアが2月のOPECプラス会合開催に応じる方向、と伝えられており、OPECプラスで▲60万バレル、サウジ単体で▲60万バレルの追加減産があるのでは、とみられていることは原油価格の下支え要因に。


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