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新型肺炎の影響とドル高進行で軟調地合い継続
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(エネルギー)

2020年2月5日 第1683号

◆昨日のエネルギー市場総括


「新型肺炎の影響とドル高進行で軟調地合い継続」

新型肺炎・鳥インフルエンザの影響による需要減少観測。
世界的に新型肺炎の影響が拡大しており、特効薬がない中でヒト・モノの移動を強制的に制限する動きが強まっていること、さらにこれに加えて鳥インフルエンザも発生したことは景気の減速観測を強め、景気循環銘柄価格の下落要因に。

株高進行を受けたドル高進行。
商品市場は需給面でタイト化の兆しはないものの、株は新型肺炎対策の影響を材料にして上昇しており、それを受けた実質金利上昇がドル高を誘発、商品市場においてはドル建て資産価格の下落要因に。

OPECプラスの減産拡大観測。
ロシアが2月のOPECプラス会合開催に応じる方向、と伝えられており、OPECプラスで▲50万バレル、サウジ単体で▲60万バレルの追加減産があるのでは、とみられていることは原油価格の下支え要因に。

◆今日のエネルギー市場見通し


「新型肺炎の影響継続とドル高、米在庫増加で軟調」

新型肺炎・鳥インフルエンザの影響による需要減少観測。
世界的に新型肺炎の影響が拡大しており、特効薬がない中でヒト・モノの移動を強制的に制限する動きが強まっていること、さらにこれに加えて鳥インフルエンザも発生したことは景気の減速観測を強め、景気循環銘柄価格の下落要因に。

米ISM非製造業指数を受けたドル高進行。
PMIやISMなどのソフト指標は新型肺炎の影響が出る前の過去のマインド指数であり、現在とこれからの商品需要動向には余り影響がない。そのため、この改善を受けてドル高が進行する可能性があることは、ドル建て資産価格の下落要因に。

米石油統計は原油在庫増加の見込み。
米石油統計は、原油在庫が+2.9MBと増加の見込みだが、朝方発表のAPI統計では+4.2MBの在庫増加が確認されており米国の需給緩和観測が広がることは原油価格の下落要因に。


昨日発表のニュース一覧(総合・エネルギー)/主要指標/セクター別パフォーマンス/CFTC投機筋ポジション/米原油石油製品在庫など、詳しい解説は「MRA商品レポート for MANAGEMENT」にてご確認いただけます。
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