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新型肺炎の影響とドル高、工業利益の減速で下落
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(メタル)

2020年2月4日 第1682号

◆昨日のベースメタル市場総括


「新型肺炎の影響とドル高、工業利益の減速で下落」

中国への渡航禁止措置の広がり。
米国は中国全土を渡航禁止対象とし、世界的にもこの動きが広がっていることが、輸送燃料需要の減少観測を高めエネルギー価格の下落要因となった。

米統計改善や新型肺炎対策進捗期待を受けたドル高進行。
米ISM製造業指数は大幅な改善となり、株価も上昇、それを受けてドル高が進行したことはドル建て資産である原油価格の下落要因となった。

中国工業利益は大幅な減速。
非鉄金属価格に対する説明力が高い中国の工業セクター利益は、1-12月期で前年比▲3.3%(1-11月期▲2.1%)、12月▲6.3%(前月+5.4%)と減速、工業金属価格の下押し要因に。

◆今日のベースメタル市場見通し


「一旦買戻しも新型肺炎の影響と株高を受けたドル高で軟調」

新型肺炎・鳥インフルエンザの影響による需要減少観測。
世界的に新型肺炎の影響が拡大しており、特効薬がない中でヒト・モノの移動を強制的に制限する動きが強まっていること、さらにこれに加えて鳥インフルエンザも発生したことは景気の減速観測を強め、景気循環銘柄価格の下落要因に。

株高進行を受けたドル高進行。
商品市場は需給面でタイト化の兆しはないものの、株は新型肺炎対策の影響を材料にして上昇しており、それを受けた実質金利上昇がドル高を誘発、商品市場においてはドル建て資産価格の下落要因に。

米耐久財受注は改善見込み。
米製造業の設備投資の先行指標の1つである耐久財受注は、前月比+1.2%(前月▲0.7%)と改善が見こまれており、工業金属価格の上昇要因に。


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