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リスク回避の動き継続と買い手不在で軟調
  • MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(メタル)

2020年1月31日 第1680号

◆昨日のベースメタル市場総括


「リスク回避の動き継続と買い手不在で軟調」

香港・台湾株式市場の急落を受けた景気への懸念。
香港・台湾が休日明けで取引が始まったが、値幅制限いっぱいまで下落するなど、来週再開する中国市場が混乱すると見られたことは、市場参加者のリスク回避姿勢を強め景気循環系商品価格の下落要因に。

新型肺炎の感染者・地域拡大による景気への懸念。
中国武漢で発生した新型肺炎の罹患者が拡大しており、中国国内の封鎖対象都市も増加、欧州や米国でも感染例が確認されており、しばらく経済活動が鈍化するとの見方が強まっていることは、景気循環銘柄価格の下落要因に。

中国正月入りを受けた最大の買い手の不在。
先日から中国正月に入り、最大の買い手が市場に不在になることは非鉄金属価格の下落要因に。

◆今日のベースメタル市場見通し


「WHO緊急事態宣言で上昇も統計減速で頭重い」

WHOの緊急事態宣言発令による事態進捗期待。
WHOは緊急事態宣言を発令、専門家の中国国内への立ち入りや24時間以内の状況報告が義務付けられるなど、事態終息への進捗が期待されたことは景気循環系商品価格の上昇要因に。

中国製造業PMIは減速見込み。
中国製造業PMIは50.0(前月50.2)、非製造業PMI53.0(53.5)と減速見込みであり、景気循環系商品価格の下落要因に。しかし、新型肺炎の影響を十分に織り込めているとは考え難く、より注目するべきは来月のPMI。

中国正月入りを受けた最大の買い手の不在。
中国正月に入り、最大の買い手が市場に不在になることは非鉄金属価格の下落要因に。


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