OPECプラス減産観測と安値拾いの買いで一旦上昇
- MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(エネルギー)
2020年1月29日 第1678号
◆昨日のエネルギー市場総括
「OPECプラス減産観測と安値拾いの買いで一旦上昇」
OPECプラスの減産などの供給減少観測。
足元の原油価格の下落を受けてOPECプラスは追加減産について検討を始めていると報じられたこと、リビアの内戦再開に伴う原油供給減少観測が強まったことは、原油価格の上昇要因に。
割安感からの買戻し。
新型肺炎が経済滑動に悪影響が出る、との見方から大幅に下落していたが、下落幅が大きかったことから値ごろ感が出ており、主に実需筋の安値拾いの買いが入り、価格の上昇要因となった。
新型肺炎の感染者・地域拡大による景気への懸念。
中国武漢で発生した新型肺炎の罹患者が拡大しており、中国国内の封鎖対象都市も増加、欧州や米国でも感染例が確認されており、しばらく経済活動が鈍化するとの見方が強まっていることは、景気循環銘柄価格の下落要因に。
◆今日のエネルギー市場見通し
「新型肺炎の影響と供給不安でもみ合い」
新型肺炎の感染者・地域拡大による景気への懸念。
中国武漢で発生した新型肺炎の罹患者が拡大しており、中国国内の封鎖対象都市も増加、欧州や米国でも感染例が確認されており、しばらく経済活動が鈍化するとの見方が強まっていることは、景気循環銘柄価格の下落要因に。
米石油統計は予想外の在庫減少か。
米石油統計は原油在庫の+0.3MBの増加が見込まれているが、朝方発表されたAPI統計では原油在庫は▲4.3MBの減少となっており、予想外の在庫減少となる可能性があることは原油価格の上昇要因に。
中東地区の情勢不安。
イラクを中心とするシーア派の三日月地帯では反政府デモが拡大、油田の停止まで追い込まれていること、リビアでも供給停止が見られること、といった供給懸念は根強く原油価格の上昇要因に。
昨日発表のニュース一覧(総合・エネルギー)/主要指標/セクター別パフォーマンス/CFTC投機筋ポジション/米原油石油製品在庫など、詳しい解説は「MRA商品レポート for MANAGEMENT」にてご確認いただけます。
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