IMF見通し下方修正とパンデミック懸念で軟調
- MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(メタル)
2020年1月22日 第1674号
◆昨日のベースメタル市場総括
「IMF見通し下方修正とパンデミック懸念で軟調」
新型コロナウイルスの感染拡大による景気減速懸念。
中国武漢で発生した新型肺炎の罹患者が拡大しており、今週末から始まる中国正月を契機に感染が拡大、経済滑動が鈍化する可能性が意識されていることは景気循環銘柄価格の下落要因に。
IMF経済見通しは下方修正。
IMF見通しでは、世界のGDP見通しは2019年が2.9%(前回予想比▲0.1%)、2020年が3.3%(▲0.1%)、2021年についても3.4%(▲0.1%)となった。実質GDPの下方修正は、需要の伸び減速を通じて景気循環系商品価格の下落要因に。
季節的な在庫積み増しの動き。
通常、中国は2月から3月にかけて工業品在庫を積み増すため、今後季節的な在庫積み増しの動きが見られると予想されることは非鉄金属価格の上昇要因に。
◆今日のベースメタル市場見通し
「景気の先行き懸念とパンデミックリスクで軟調」
新型コロナウイルスの感染拡大による景気減速懸念。
中国武漢で発生した新型肺炎の罹患者が拡大しており、米国でも罹患者が確認された。今週末から始まる中国正月を契機に感染が拡大して、経済滑動が鈍化する可能性が意識されていることは景気循環銘柄価格の下落要因に。
景気見通し下方修正による需要減速観測。
IMF見通しでは、世界のGDP見通しは2019年が2.9%(前回予想比▲0.1%)、2020年が3.3%(▲0.1%)、2021年についても3.4%(▲0.1%)となった。実質GDPの下方修正は、需要の伸び減速を通じて景気循環系商品価格の下落要因に。
米中古住宅販売は改善見込み。
米住宅市場の先行指標である中古住宅販売は、市場予想は前月+1.5%の543万戸(前月▲1.7%の535万戸)と改善見込みであり、建材需要の増加観測を強め特に工業金属価格の上昇要因に。
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