新型ウイルスの影響拡大とテクニカルな売りで軟調
- MRA商品市場レポート for MANAGEMENT(エネルギー)
2020年1月24日 第1676号
◆昨日のエネルギー市場総括
「新型ウイルスの影響拡大とテクニカルな売りで軟調」
新型コロナウイルスの感染拡大による景気減速懸念。
中国武漢で発生した新型肺炎の罹患者が拡大しており、中国政府は武漢の実質的に封鎖することを決定、周辺諸国への拡大も確認されており経済滑動が鈍化する可能性が意識されていることは景気循環銘柄価格の下落要因に。
テクニカルな売り圧力の強まり。
長らくサポートラインとして意識されていた200日・100日移動平均線をBrent、WTIとも割り込み、テクニカルな売り圧力が強まり、下げを加速させた。
米石油統計はやや強気な内容。
米石油統計は原油在庫の増加が見込まれていたが、減少、クッシング在庫も減少しており原油価格の上昇要因となった(ただし石油製品出荷は弱く、然程強い内容の統計ではない)。
◆今日のエネルギー市場見通し
「パンデミックリスクが意識され軟調地合い持続」
新型コロナウイルスの感染拡大による景気減速懸念。
中国武漢で発生した新型肺炎の罹患者が拡大しており、中国政府は武漢の実質的に封鎖することを決定、周辺諸国への拡大も確認されており経済滑動が鈍化する可能性が意識されていることは景気循環銘柄価格の下落要因に。
欧州製造業PMIは回復も力弱く。
ユーロ圏製造業PMIは46.8(前月46.3)、ドイツは44.5(43.7)と小幅な改善が見込まれており、景気循環系商品価格の上昇要因。ただし、閾値の50を下回っているため景気循環系商品価格の押し上げ要因としては、それほど強いものにならない見込み。
中東地区の情勢不安。
イラクを中心とするシーア派の三日月地帯では反政府デモが拡大、油田の停止まで追い込まれていること、リビアでも供給停止が見られること、といった供給懸念は根強く原油価格の上昇要因に。
昨日発表のニュース一覧(総合・エネルギー)/主要指標/セクター別パフォーマンス/CFTC投機筋ポジション/米原油石油製品在庫など、詳しい解説は「MRA商品レポート for MANAGEMENT」にてご確認いただけます。
【MRA商品レポート for MANAGEMENT】について